結局人は権威主義に偏り、自分の現実を他人任せにする。
尻ぬぐいは自分でやろう(笑)権威は助けてくれない。
ネットでは「願望達成系の引き寄せコーチ」が跋扈してますが、引き寄せの法則と量子力学を絡めた潜在意識系コーチもいらっしゃるようです。どうやら。
やるとしても自分の現実は自分で達成するほかなく、ましてや量子力学という科学が願望を叶えてくれるわけありません。
しかもスピ系量子力学は「意識を集中すれば望む現実が物質化される」系の一点張りで科学的実験や根拠なんて全くありません(笑)そもそも他人や権威に自分の現実を任せているのが意味わかりません。
結局、スピ系・ふわふわ系というのは権威主義・尻ぬぐいは他人任せ・科学根拠ゼロで物事を考えて進める傾向があります。引き寄せが科学なら実験と証拠が必ず必要です。確実性・再現性が無ければなりません。でもそれで願いが叶いましたか?
難解な用語で信憑性を無理やり高めさせているだけ。実態は無い。
量子力学は古典力学ではカバーできないミクロ世界の物理現象を取り扱っている。理工系最悪の学問と揶揄されることもある。
引き寄せの法則、という言葉を聞いたことはあるだろうか。思考や感情が現実を引き寄せる、という考え方のことだ。これは努力や行動を否定して思考だけで願いを叶えようとするものなので、信じればバカを見る。
引き寄せの法則は、よくエセ量子力学と合体している。量子力学には「粒子は重ね合わせの状態で存在し、観測することで状態が収束する」という原則がある。その昔、量子の正体が光のような「波」なのか砂のような「粒」なのかという論争が物理学者の間で繰り広げられたが、答えは両方だった。量子は観測されていないときは波の状態で存在し、観測されているときは粒として振る舞う(詳しくは二重スリット実験でググってほしい)。
科学を利用するタイプのスピリチュアルには、「波動」「周波数」「振動数」「高次元」といった言葉がよく使われる。思考の波動を高める、ネガティブな感情は周波数が低い、高次元と繋がる、という具合だ。
どれも実在する物理学の用語だが、この使われ方は間違っている。言葉が同じだけのまったく別の概念と言っていい。
これが問題なのは、物理学用語を借りてスピリチュアルの信憑性を高めることで、用語の本来の意味を知らない人が騙されてしまうところにある。量子論、五次元、宇宙論、波動関数。賢そうで難しい言葉を使えば、たいていのものはソレっぽく見える。本物の物理学に携わる人間はたまったものではないだろう。
あと、ネット上でよく「量子金融システムが始まり現在の貨幣価値が崩壊する」という話があるが、これは完全なるデマだ。本物の量子力学について何も知らなければ、エセ量子力学との見分けは難しいかもしれない。どちらも何を言ってるのか全然分からない。
ただ、量子力学と人生観や成功法則を絡めた自己啓発ものは嘘だと考えていい。量子力学と集合的無意識(ユング心理学の用語)が合体したスピリチュアルものもあるが、こちらも無関係だ。
「なんかよく分からないもの」から始まってそれっぽい単語で信憑性を高めて科学っぽくして…(笑)、それで何が得られるのか?
結局、量子力学が何か本気で調べる気が無いんですよ。波動・周波数・振動についても調べない。彼らが考える波動は「人の感情→ワクワク」ですよね。現実で物理学や実験に従事している人はどう思ってるんだろう…。
量子力学と人生観は全く関係ありませんからね。
「強く願えば願い事は叶う!だから念じる!」程度なら分かりますが、そこに科学を絡める必要は全く無いんですよ。この引用に対して、以下にコメント。
まあ、自分も科学の素養があるわけではないので、馬鹿にできるわけでもないのですけど。応援しています。
作者からの返信:確かに陰謀論者は言ってしまえば怪人なので、このエッセイは怪人図鑑と呼べそうです。
怪人扱い(笑)確かにそうですね。次から次へと現れます。
具体的に調べなくても「ワクワク!ポジティブをイメージ!高い周波数で生きる!」の一点張りで科学を語れるんですから。それでkindle出して荒稼ぎしてコーチを名乗れるんだから辞められないですね。
引き寄せの法則がスピリチュアル界のなかで留まるのなら別にいいんですよ。
だけど大流行したのにも関わらず願いが叶っていない人が圧倒的に多いから、いまだに流行が続いてるんですよね。願望が叶うなら引き寄せブームは即終了。
スピ業界は商売を長続きさせるべく、今度は科学の上澄み部分をう~~っすらと使い始めた(笑)
バイオレゾナンスは「波動医療」の一種。 1970年代にドイツの技術者(医師ではない)パウル・シュミットが開発しました。 その内容は‥ 「量子力学によれば物質は全て振動していて、それにより波動が出ている。 物質にはそれぞれに固有の周波数がある。 臓器の発する波動の周波数を測定することで不調や病気の原因を突き止める。 共鳴により波長を整えることで治療効果を得る」、のだとか。 一体この「波動」と称するものは何なのか? 「波動」ってなぁに? パウル・シュミットのバイオレゾナンスを日本に紹介したジモン著「パウル・シュミットのドイツ波動健康法」(※)、期待して読んでみましたが
これは全世界共通のルール。
一方エセ科学やオカルトは、詳細なメカニズムが秘匿されるのが一つの特徴です。
バイオリズム、算命学、○○占い‥。
例えば、なぜ木星がおうし座にあると△△さんの今後の人生が好転するのか、とか。
秘匿している言うより本人たちもわかっていない、と言うよりそんなことどうでもよい?
そう考えると、バイオレゾナンスで使用されている「波動」の正体が不明なのも、これがエセ科学であることの現れなのでは、と容易に想像できます。
もし飽くまで科学だと主張するのであれば、最低限「その波動の正体解明を困難にしている要因は何だと思われるのか」、「どんな実験をしてどのくらいまで分かっているのか」、「なぜそれが分かってないのに実用レベルまで応用技術が進んだのか」を示すべき。
まあしかし、彼ら目線では実用レベル、なのにこんな問いをしなければならない時点で、フツーに考えてやっぱり怪しいとしか言いようがない‥。
占いだって、「なぜ〇〇をすると開運するのか?」の答えに明確に回答できた人はいません。読者はそんな回答が欲しいのではなく、開運すれば理由や根拠は何でもいいんですから。
科学の名誉を悪用するスピ業界が悪いのではなく、根拠や実証を求めずにそれっぽい権威にすがる姿勢が悪いのです。
やっぱり、人はどうしても楽な方向に偏りがちで、努力不要さを求める傾向にあるみたいです。社会で生きる上で効率の良さ・程よい手抜きと手加減は必要ですが、それとこれとは違う気がします。
楽に願望を叶える=現状改善の努力から目を背けるとは違う。
とにかく、今出来ることは自分の現実をはっきり認識して現状から目を背けないこと。地に足つけること。
引き寄せコーチが叶えてくれるわけがない。過去の私も色々彷徨いましたが、結局お金と時間を無駄にしただけでした。
スピリチュアル業界の最大の詐欺はこういった引き寄せのナントカの租税乱造…ではなく、「地に足つけさせない」こと。現実を見ちゃったらスピリチュアル業界終わりですから(笑)
そうやって少しでもお金を搾り取っていくんです。
やっぱり、いい年こいた大人が「引き寄せ!物質化!ワクワク!」なんて言ってたら恥ずかしいですよ(笑)子供でさえ信じない妄言を、就職や結婚した大人が顔出しでネットで言ってるんですよ。不気味ですよね。
子供がワクワクしてたらかわいいものですけど、大人が集団でワクワク!って、やっぱりオカシイ。
子供は権威を信じないし、講座やセミナーも信じないですから(笑)
引き寄せの法則が流行ってましたよね? 過去形ではなく今でも、かな? 量子力学をもってきて、「物質は全て粒子でもあり波動でもある」と。 で、どっかのタイミングでシュレディンガーの猫とか持ち出しますかね。 「ある半減期で崩壊する放射性元素と、これに連動する毒噴射装置、およびこれにつながっている箱。 その中には猫がいる。 半減期経過後の箱の中では、死んだ猫と生きている猫の量子力学的波動が50:50で重ね合わさっている。 人が箱の中の猫見た瞬間に波が収縮して粒子になり、猫が死んだ状態か生きている状態かが確定する」とかなんとか。 この理屈で、願望を叶えるメカニズムが説明できるとの
ところで、やはり場の量子論など現代物理学の最先端の理論を理解するのは、現実的には壁が高い。
それよりはとっつきやすい高校物理や大学初頭レベルでの「量子力学」(あるいはそれ以前の「前期量子論」)の知識を聞きかじって持論を展開するもぐりの「量子力学専門家」がいるわけですよ(※)。
やれ「具体的に夢を頭に思い描けば、エネルギーが物質化し、願いが叶う」とか。「強く願えば夢はかなう」と教え、あるいは個人的にそう信じること自体には何の問題もありません。
しかし、断言しますがそこに量子力学は何の関係もありません。単に本や講座を科学っぽさで権威づけて高く売ろうとしているだけ。こういうのに騙されちゃいけませんよ。
少なくとも私達はいい大人ですから、もうちょっと現実的にものを考えなくてはなりません。
社会で生きていくなら機嫌が悪いより良い方がいいに決まってますが、それは「ワクワク」とは明らかに違いますし、区別ぐらいつけないといけませんよね。難しくないはずです。
だけど彼らは「現実的に」「現実を見て」と言われるのが一番嫌いなんですよ。なぜなら現実が最も嫌いだから(笑)現実が嫌いだから「現実化!現実化!」を連呼して新しい現実を呼び込もうとしてるわけです。
スピ系が求める理想と現実って何だろう?
現実化!物質化!と言う割には目の前の現実や物質が気に入らないのです。なぜなんでしょうか。不思議。
彼らは今の現実が疎ましいとは思ってるんですけど、「高次元と繋がってる自分が好き」だから余計現実が視覚化しづらいのかも知れません。
現実が欲しいはずなのに、現実が不満で嫌いだから、現実が寄ってこない。
「引き寄せ」というのなら「現実が好きな自分」にならないと現実が寄ってこないのでは?と思うんですよね。いや、「現実が嫌いだから好きになったら現状が引き寄せられてしまって困る」、のが彼らの理屈ですね(笑)
つまり何があっても努力不要で現実不可視でないと気が済まないのです。それも辛いですね。スピ系世界はこの世の地獄なのか、もしくは正気に戻って現実を見ると地獄なのか。
どちらにしろ現実は見えないみたい。
現実を正しく直視する、って誰にとっても難しい問題なのかも知れません。スピリチュアル的な成功法則は日々の思考を永久に牢獄に閉じ込める仕組みなのかもね。
ここまで記事を読んでくださってありがとうございました!