どんな仕事も給料を貰う以上は「プロ」だ。
仕事内容で「負け組」「かわいそう」と誤解される偏見を減らしたい。
こんにちは、黒塚アキラ(@kurozuka_akira)です。先日、リゾートバイトを振り返る記事を投稿しました。リゾバ時代は本当に辛くて地獄の日々でした。でもあの経験があったからこそ、いまの仕事の能力が発揮できています。振り返れば、清掃の仕事は自分にとって「自分を見つめ直す」大事な時間であったと思います。
これまで、過去にリゾートバイト体験談の記事を何本か投稿致しました。実は、その中で何件かは客室清掃業務の仕事の話です。ホテル客室の清掃、公共の場所の清掃、客室のお布団敷き、備品補充、裏方として従事しました。
リゾートバイトなので、一緒に派遣されてきた人は年下もいれば熟年夫婦もいました。全国から派遣され年齢層は幅広く、「清掃業務=おじさん・おばさんが就く仕事」という印象は全く感じませんでした。
いま思えば、もっと彼らと仲良く接していれば良かったと後悔しています。仕事が辛くて、終わったらすぐ部屋に引きこもる人間でしたから(笑)そうしていたら、いまはもっと違う生き方や友人関係を築いていたのかも知れません。
先日投稿したリゾバ反省記事はこちら。
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派遣先の人間関係はドロドロでしんどい思いばかりをしていましたが、一緒に働いてきた仲間たちは割と気さくで話しかけやすい人が多かったように感じます。今の対人スキルだったらリゾバはもっと楽しかったかも。でももう絶対にリゾバはやりたくありません!(笑)
やっぱり、観光地は仕事抜きで行くのが一番楽しいですから。
客室清掃をやった時のリゾバ体験談はこちら。
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今日は、そんな清掃業務について。
かつては「清掃の仕事なんてやりたくない」なんて思っていたけど大人になったら清掃の仕事に就いていました。今となっては清掃に対する偏見は全くありませんし、社会人として鍛えられました。リゾバでの経験はその後の人生に大きく影響を与えています。
ネットでは「清掃は恥ずかしい、負け組」と言われがち。
ネット掲示板の陰湿な書き込みが実際の評判としてリアルの世界に浸透してしまっています。ネガティブな書き込みは閲覧者を刺激し、「清掃はかわいそう」なんて思われるんです。それは勿体ない。
リゾバで清掃業務を始めた頃は親戚や親にも言われました。「短大まで出て清掃なんて・・・」でも地元に仕事が無かったし毒親から逃げたかった。あの時はそれしか方法がありませんでした。
自分が堕ちた感覚になっていたのは、当時ありました。でも仕事が無くて20代の大事な2年間をニートで過ごしていた時も辛かった。結局リゾバをやるしか選択肢が無かったんです。
リゾバ開始当初こそ辛かったですが、慣れれば面白く進められて、意外と頭を使う仕事だと気づきました。どんな仕事でも、給料を貰う以上は必ず頭を使ってやりくりするものです。
家の掃除ならば、自分のペースで好きなだけこだわりを持って好きなだけ掃除を進めたって誰も文句は言いません。
しかしホテル・旅館・ビル・会社などの清掃業務は違います。時間制限があり、決められた時間までに手早く仕上げなければなりません。少しでも汚れていればクレームがつきます。客室の裏方はお客様と顔を会わせる時もあり、立ち振る舞いも厳しく求められます。
清掃業は実生活に役立つスキル。
正直、私も清掃の仕事をする前は清掃員をどこか見下している部分があったんですが、実際に自分がやってみて「こんな感じで掃除されてるんだ、大変だなあ、体力いるなあ、意外に時間勝負なんだな~」などなど思いましたし、
街で清掃員を見た時に「掃除する人がいるからキレイな状態が保たれてるんだ」と感じるようになりました。
清掃員という仕事をやってみて清掃員を見る目線が変わりましたね。清掃員の仕事は社会的地位が低く、マイナスに見られがちですが掃除をしてくれる人がいて世の中がキレイに保たれています。
「世の中にゴミが出て汚れる限り掃除の仕事は需要がある職業だ」と思うと恥ずかしい職業ではないと思います。
客室に清掃が入らなければ、その客室に次のお客さんは入れません。汚れている部屋を使いたいお客さんはいません。
食器ひとつでも指紋が残っていることは許されないし、ベッドメイクのやり方も指導され、時間内にシワなくベッドを作る技術と体力も要求されます。しかも1日何台もベッドを仕上げます。
技術・時間管理・仕上げ・体力が要求され、しかも仲間と協力して段取り良く動いて無駄を省かなければなりません。清掃業務は家事の延長に見えるけど、決してそうではありません。「清掃の仕事が恥ずかしい」と偏見の目で見られるのはとても悔しいです。
「清掃の仕事」は人に言いづらい?
お掃除って、
- 何もできない方がする仕事
- 人に言えない仕事
- 恥ずかしい仕事
ってまだまだ思われているようです。
汚れてはリセット、汚れてはリセットを繰り返す
掃除は生産性がない仕事と考えている人もいます。
そういう方は、お金を払ってお願いするプロのお掃除がどんなものか、ご存じないのかも。
「ただの掃除じゃん」と、清掃業務を知らない人にはいつも周囲に笑われてきたけど、一緒に過ごしてきた仲間は仕事を馬鹿にすることは無かったしいつも楽しく過ごせました。私だけがずっとふさぎこんでいただけで、仲間たちはいつも優しく接してくれました。
家事としての掃除だったら家一軒分で済むけど、ホテルの客室清掃業務は6時間ぐらいで何十部屋も一気にやります。チェックイン時間もあるので、その時間までに全て終わらせなければなりません。
掃除の仕事を馬鹿にする人は、是非やってみてもらいたいです(笑)
家事と清掃業は全然違う。
- 限られた時間で 効率よく
- 効果的に汚れを落として
- 動作も無駄なく
- 道具も見苦しくなく持ち歩く
これらを常に両立させ続ける体力と集中力が必要なんです。「清掃業務は誰でも出来る仕事」と思われがちですが、現実は誰もやりたがりません。昔は私も偏見があったけど、「清掃業務はれっきとしたプロの世界」であると今は知っています。
【過去】学生時代の頃は「清掃なんてやりたくない」と思っていた。
子どもの頃や、学生時代の時は「清掃なんてやりたくない」と漠然と考えていました。たぶん、将来はもっと良くなると甘い夢を見ていたんでしょう(笑)しかし現実は甘くありませんでした。
自分がどれだけ社会不適合者であったか自覚させられました。自分に自信が持てず、人間関係を構築できない、人に自分が見られるのが苦痛、何のスキルもない、馬鹿にされていると感じるし、どこにも生きていく場所が見いだせない・・・ずっと苦しみを一人で抱えていました。
毒親問題さえも解決できず、地元には仕事が無く、アルバイトさえも受からない(笑)貴重な20代の2年間をニートで過ごし、最終的に行き着く先はリゾバで地元から離れる選択肢だけでした。
リゾバの人間関係は辛かったし、ストレスでお菓子を食べてばっかりで不摂生でした。就寝・起床時間はやけにしっかり守っていたのを覚えていますが、本当に辛い時はサボる時も(笑)派遣先に到着したら環境の変化でよく風邪をひいていました。
その結果蕁麻疹と軽いうつ状態になってしまったんですが・・・。本当に地獄だったけど、得たものは確かにありました。いまは清掃業務が自分を鍛えてくれたと感じています。
派遣先の地元のオバチャンなんてモンスターばかり(笑)
それと比べたら今の仕事先のオバチャンなんて上品で理性的で・・・人の悪口も言わなくて怒鳴らなくて大人同士で喧嘩もしないしね(笑)まるで天国ですね。
清掃業務に関わらず常に「報われない非正規」だったけど・・・
清掃業務の後は、縁があって学校の仕事に就職しました。相変わらず非正規雇用で報われることはありませんでしたが。地獄と底辺を味わったおかげで、人間関係がうまく出来るように成長できたかな?と多少の手ごたえは感じています。
ExcelやWordのスキルを活かせたので、居場所を与えられた心地よさも得られました。結局辞めたけど(笑)
しかし学校で働く人達はリゾバ的地獄や底辺を味わっていないので、どこか世間知らずで人が良い。人を疑わないって、素晴らしいです。
清掃経験を活かして、次の課題に突き進む。
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学校の仕事の件はもう終わったことですから、今更とやかく言っても仕方ありません。
あの時の清掃業務での「頭の使い方」が現在の仕事にも影響しているし、何より「派遣先で出会ったような最低な人間たちになりたくない」という一心で、言葉や立ち振る舞いについて真剣に考えるようになりました。
【まとめ】掃除は体力・迅速・確実を求められるプロの仕事!
過去に清掃業務への偏見がありつつも、自分の人生を決める意思を持てずリゾートバイトで客室清掃業務に就きました。それは決して罰ではありません。その後の長期療養も自分が招いたこと。自分のせいです。
結果的には清掃業務での仕事方法が現在の仕事や日常に活かされています。辛くて地獄で人間の底辺だった。どん底だった。でも一緒に仕事してきた仲間は良い人も多かった。これは間違いありません。
一見、家事の延長に見える仕事内容だけど、体力・集中力・迅速・確実・立ち振る舞い全てが要求される過酷な業務です。
「誰もやりたがらない仕事」だけど、誰かがやらないと社会は回らない。
そんな仕事も世の中には存在します。必ずしもオススメできる仕事とは言い切れませんが、私はやってて良かったと思っているし、そのおかげで今の自分が作られています。
清掃業務は過酷。体力・集中力・迅速確実が求められる。辛い時代だったけど、やって良かったと思える。
ここまで記事を読んでくださってありがとうございました!